野良猫って自由？ 野良猫って幸せ？
縛られないという意味では自由かもしれませんが、外の世界に食事の保証はなく、猫を嫌う人間やほかの動物など危険はたくさんあります。
Lily外の生活は安全とは言えない
今回紹介する「ツレ猫 マルルとハチ」は、過酷な野良猫生活の現実に迫った漫画です。
でも、厳しいばかりの話ではありません。
時に人間の優しさに触れたり、野良猫仲間たちと支えあって、健気に無邪気に生きています。
笑いあり、涙ありの「ツレ猫 マルルとハチ」、は「コミックDAYS」で週刊連載中!!
「ツレ猫 マルルとハチ」
作者：園田ゆり（そのだゆり）
出版社：講談社
発表：2022年4月13日～連載中
Lily猫と漫画に魂をささげた、私がオススメする猫漫画の一つです！
リオくん猫好きさんなら読んで間違いなし！
✓野良猫の生活を知りたい
✓保護猫活動に興味・関心がある
✓辛くてもめげない猫たちの姿を応援したい
感想の中に多少のネタバレが含まれております。ご了承いただける方のみ進んでください。
「ツレ猫 マルルとハチ(1)」ストーリー紹介
1巻はハチとマルルの野良猫生活が主な舞台です。
ペットショップで育ち外の世界を知らないマルル。
一方のハチは野良猫として生まれ育ち、ボス猫として3丁目を仕切っています。
そんな正反対の2匹の出会いから物語は始まります。
あらすじ
ペットショップで売られていた白猫のマルル。
出典：「ツレ猫 マルルとハチ」コミックス1巻より 狭いガラスケースで育つ猫
何年も売れず狭いガラスケースの中で育ったマルルだったが、売値が安くなってようやく家族が決まった。
しかし、マルルはベランダから外へ脱走してしまい、家に帰れなくなってしまう。
出典：「ツレ猫 マルルとハチ」コミックス1巻より ベランダから脱走してしまったマルル
野良猫や人間に追い回され、ご飯も水もなく、諦めて精魂尽き果てようとしていたころ、頭にジョウロをかぶった猫が現れた。
その猫は数日前にマルルを追い払ったボス猫「ハチ」。
ハチはジョウロの水を飲もうとして頭が抜けなくなり、3日間飲まず食わずの疲労困憊で生きることを諦めようとしていた。
出典：「ツレ猫 マルルとハチ」コミックス1巻より ジョウロが取れなくて生きることを諦めかけたハチ
マルルはハチを見捨てられず、洗剤液を体に擦り付けてハチからジョウロをスポンと取り上げてくれた。
出典：「ツレ猫 マルルとハチ」コミックス1巻より 洗剤を体につけてハチを助けたマルル
マルルに借りを作ったハチは、マルルを自分の縄張りに招待する。
そうして本格的にマルルの野良猫生活が始まることとなった。
出典：「ツレ猫 マルルとハチ」コミックス1巻より マルルとハチはツレ猫になった
Lily助かって良かった…。お互いに命の恩人なんだねえ
キャラクター紹介
1巻は野良猫時代が主な舞台ですから、可愛い野良猫さんがたくさん出てきます。
その中でも、主な登場キャラクターを紹介します。
猫がしゃべる世界観ですが、違和感なく楽しめます！
マルル
出典：「ツレ猫 マルルとハチ」コミックス1巻より 白猫マルル
ペットショップで育った白猫。
今まで外の生活を知らなかったせいか、猫の中でも運動神経が悪くおっとりとした性格の雄猫。
家族が決まったが、ベランダから脱走してしまい野良猫になった。
Lily猫の脱走は本当に危険！
ハチ
出典：「ツレ猫 マルルとハチ」コミックス1巻より ハチ割れ猫ハチ
3丁目を仕切っているボス猫。推定5歳の雄猫。
冷たい物言いもするが、義理堅い性格。
人間に心を許していないが、エサやりに来るおばあちゃんには懐いている。
リオくんボス猫ハチ！ハードボイルドでかっこいい！
おばあちゃん
出典：「ツレ猫 マルルとハチ」コミックス1巻より 猫たちにエサやりにくるおばあちゃん
定期的に3丁目の猫たちにエサをあげているおばあちゃん。
ハチが小さいころは定期的に来ていたが、最近は物忘れがひどくなってきている。
Lily猫が大好きなおばあちゃんなんですね
やすお
出典：「ツレ猫 マルルとハチ」コミックス1巻より 猫さらいのやすお
猫たちの間で「猫さらいのやすお」と呼ばれている。
数年前からこの区域で猫の保護活動をしている。
やすおに近づくとさらわれて去勢される情報が出回っており、猫たちからは恐れられている。
リオくん猫さらい！怖い！！
野良猫生活の始まり「ツレ猫 マルルとハチ(1)」見どころ紹介
この漫画は「野良猫って自由に楽しく生きていいなー」「可愛い猫ちゃんがおしゃべりしてる！」といったほんわか漫画ではありません。
笑いあり、涙あり、ペット事情も学べる「ツレ猫 マルルとハチ」の見どころを紹介します！
リオくん軽い気持ちで読んだらヤケドしちゃうぞ
猫にとって厳しい現実を目を背けず描いている
この漫画は猫好きが目を背けたくなる、猫が生きる上で辛い現実も正直に描かれています。
- 動物に値段をつけ商売をする生体販売
- ガラスケースの中で育つ苦痛
- 脱走しても探さない無責任な人間
- 子猫が生き残れない外の世界
- 多くの野良猫が冬を越せないこと
出典：「ツレ猫 マルルとハチ」コミックス1巻より ほとんどの野良猫が生き残れない
正直、猫好きとしては読んでいて胸が苦しくなってしまう場面もあります。
でも、これらは漫画だけの話ではなく、現実で起きている問題です。
出典：「ツレ猫 マルルとハチ」コミックス1巻より 外でも自由には生きられないと知った
生体販売や、野良猫、迷い猫などの問題はまだ日本で解決されていない問題です。
ですが、それらの問題が猫たちの目線から丁寧に伝えられ、人間たちの心に訴えかける作品となっています。
この作品から、少しでも保護猫事情に興味を持ってくれる人が増えてくれたらいいなと思います。
Lilyきっと園田先生はいろいろ考えて、真っ向から伝えることを選んだのでしょう。
懸命に生きている可愛い猫たちの姿
多くの猫事情に触れるこの作品ですが、クスっと笑える場面もたくさんあります。
生き抜くための猫の知恵、お茶目なマルル、マルルとハチの漫才のような掛け合いなど、猫たちの愛らしい姿に思わず笑顔になっちゃうでしょう。
出典：「ツレ猫 マルルとハチ」コミックス1巻より冬は川の水を少しずつ飲む カラスにとられたエサも取り返す
ハチから教わる外で生きるための方法に、マルルは感動の連続！
懸命に、時にずる賢く生きる野良猫の知恵に驚きが止まりません！
リアルとファンタジー要素が巧妙に織り交ぜられているのもこの作品の魅力です。
Lilyマルルのリアクションが可愛いすぎだよ～！
人間を見定めるハチ
ハチは人間に懐いてはいないけど、嫌いなわけではありません。
すべての人間が信用できるわけではないと知っているハチは、時間を掛けて人間を見定めているのです。
出典：「ツレ猫 マルルとハチ」コミックス1巻より人間を見定めるハチ おばあちゃんのお膝には乗るハチ
子猫のころからエサやりに来てくていれるおばあちゃん、困っているときは助けにくるヤスオ。
警戒しながら慎重に見定めることが、ハチの生き抜く術だったのでしょう。
出典：「ツレ猫 マルルとハチ」コミックス1巻より 猫にとっていい人とは
ハチがそれぞれの人間に対して向ける目は非常にリアルです。
猫は言葉が通じなくても、人間の空気や表情で感じ取ることができます。
時間はかかっても、猫は信頼できる人間を見つけたとき優しい目をします。
これは、猫と暮らしている園田先生だからこそ描けた表現だと思います。
リオくんボクたちに対して何言ってるかなんて、すぐわかるんだよ！
「ツレ猫マルルとハチ」のプチ情報
「ツレ猫マルルとハチ」プチ情報を紹介します。
知ると作品の新たな一面が見えてくるかも！？
作品誕生のきっかけ「野良のボス猫が保護されようとする話」
「野良のボス猫が保護されようとする話」という短編漫画を知ってますか？
この漫画は、園田先生がTwitterに投稿してバズった作品です。
この漫画がきっかけとなって、「ツレ猫 マルルとハチ」という作品が生まれました。
「園田ゆり」先生のSNSアカウント
園田先生はSNSアカウントを開設しており、Twitter、インスタグラム、TicTokのアカウントがあります。
SNSでは本作の情報をいち早く知らせてくれます。
Lily興味ある方はぜひフォローしてみてください。
Twitterでは園田先生のつぶやきや、漫画の最新情報が見られるかも！
Instagramではこんなかわいい描き下ろしの絵が見られるかも！
TicTok
TicTokでは素敵な音楽にのせて園田先生の漫画がチラ見できちゃうかも！
リオくんどれも即フォローしなきゃ！
まずは無料で試し読み
「ツレ猫 マルルとハチ」が気になるけど、自分に合う作品か不安な方いますよね？
まずは無料で試し読みをお勧めします！
コミックDAYSで試し読み
「ツレ猫 マルルとハチ」はコミックDAYSで連載されています。
コミックDAYSなら毎日もらえるチケットで、ほぼ全話が無料で読むことができます。
Lily私も無料で試し読みしてから、単行本を購入しました
「ツレ猫 マルルとハチ(1)」レビュー；まとめ
日本は他国に比べて動物愛護についての意識が浸透されていません。
猫に置かれている現実を知って、驚く方も多いのではないでしょうか。
Lilyこの漫画を読めば、猫を飼っている人は愛猫をもっと大事にしたくなるはず！
辛い環境にも負けず、懸命に生きてる「ツレ猫 マルルとハチ」。
可愛い猫さんたちを応援したい方はぜひぜひ読んでみてください！
さらに過酷な野良猫生活になってゆく「ツレ猫 マルルとハチ（２）」も好評発売中です‼
Lily2巻はさらに厳しい環境に！野良猫ハードモードに突入しちゃうの！
リオくんえ～～！早く続きを読まないと！！！
